リンパ系の仕組み
リンパの管、液、節等をまとめてリンパ系といい、身体が不要としているものを浄化させて運び出す働きをしています。
体内に侵入した最近等がリンパ管を通り、リンパ節に運ばれそこでリンパ球などに処理されます。
また小腸などで吸収された脂肪や栄養分がリンパ管を通り運ばれそれらに含まれている毒素などをリンパ節で取り除く仕組みになっています。
このようにリンパ系は、身体を細菌等の毒素がら守っているといえます。
デトックス
身体の中の老廃物等不要なものを外に出す働きのことをいいます。
老廃物は、毒素(細菌等)、余分な水分、脂肪(セルライト)など様々です。
不要なものが身体に溜まると不調の原因になります。
リンパケアで、デトックス効果を高め、身体の循環、めぐりをよくすることで
健康増進につながります。
リンパの働き
人間の全体重の60%は、水分で構成されていて、そのうち約70%が細胞内に、約20%が細胞周辺に、約8%が血液中に存在します。
心臓から送り出された血液は、動脈を通り、毛細血管からしみだして、
酸素や栄養素を全身の細胞に届けます。
そして、細胞から排出された二酸化炭素や老廃物を回収して静脈を通って心臓に戻されるのですが、約10%は、血液に回収されず、リンパ管に回収され、この液体がリンパ液と呼ばれています。
このように、血液は酸素や栄養素も運ぶ役割をしているのに対し、リンパは、老廃物や不要物の回収を専門に行う、まさに体内における下水管のような働きをしています。
血液は、心臓のポンプの働きがあるので、循環スピードが早いのに対し、リンパ管には心臓のような働きをする器官がないため、リンパ液は非常にゆっくり流れます。
リンパ液が循環する原動力は、筋肉の収縮によるリンパ管を押し付ける力が重要な役割をしているので、運動不足になるとリンパ液の流れが悪くなります。
リンパ液の流れが悪くなると、老廃物や毒素の代謝が悪くなるので、吹き出物や肌荒れを起こしたり、体調不良の原因になったり、水分が過剰にたまるのでむくみやすくなります。
リンパトリートメント(ドレナージュ)で、皮膚の上からリンパの流れに沿って、マッサージすることでリンパの流れをスムーズに、デトックス効果を高め老廃物を外に排出しやすい体質へと導きます。
リンパ管
リンパ管は、体の中、内臓や皮膚をはじめ網目のように分布しています。
リンパ節
リンパ節は、リンパ液を運ぶリンパ管が集中する中継地点のことをいいます。
全身にはりまぐらされているリンパ管が合流している部分のことで、首、脇の下、鼠蹊部、身体の奥などにある小豆くらいの大きさのものです。
個人差はありますが、全身に約800個あると言われ、体の中に侵入したウイルスや細菌を処理するためのリンパ球を作り出したり、
リンパ液が運んできた異物をすくいあげるフィルターのような働きをしています。
そしてその異物に対しリンパ球が抗体を出し身体の中に侵入しないよう防御します。
いわゆるリンパ節は外敵から身体を守る免疫機能のひとつです。
リンパ液
リンパ液は、リンパ管を流れその成分は毛細血管からでた血症とほぼ同じイようなもので、90%水分でできています。
タンパク質やブドウ糖、塩類なども含まれ、単球、リンパ球などの白血球もあり古い細胞や老廃物、細菌、脂肪などを運んでいます。
リンパ管
ひとの身体には、血管と同じように、リンパ管という細い管が網目状に全身に広がっています。
しかし、血管とは異なる構造で、リンパ管は手足の先の方にある管から始まり、首の下にある鎖骨下静脈と上大静脈が分岐する部分で1本となり、
血管と合流す終点となります。
つまり、リンパ管には始まりと終わりがあります。
静脈が全身へ運ばれた血液の約9割を集めて心臓へ運ぶのに対し、リンパ管は残りの1割をリンパ液として回収した後、左の鎖骨のところまで運び静脈へ注ぎます。
リンパ管には、おおまかに毛細リンパ管と集合リンパ管があります。
毛細リンパ管は皮下脂肪の中にあり、非常に細く皮膚直下に分岐しています。
リンパ管の特徴である弁構造があり、どのような方向にも流れるという利点があります。
全身の組織中の細胞と細胞の間の組織液の一部は、毛細リンパ管に入り込み、静脈へと送られます。
毛細リンパ管は非常に細い構造ですが、毎日、数リットルの組織液をリンパ液として吸収しています。
集合リンパ管は、毛細リンパ管が合流して太くなったものですが、さらに合流して太いリンパ管胸管
になります。
集合リンパ管は皮下組織内に入り、弁構造を持ったリンパ管です。多くの弁を持ち、特に太いものでは弁のところが膨らみ、数珠状に繋がっています。
リンパ管にはリンパ節というソラマメ状の丸い膨らみが、全身に約800個あります。
リンパ管は、リンパ節を経由しながら、最後には深部リンパ管となって静脈に流れ込みます。